なぜ、本の読み聞かせが子どもを本好きにするのか?万難を排して毎日読み聞かせをしよう

【新連載】親野 智可等先生に聞く!子どもが伸びる3歳からの習慣 vol.4

本連載では、幼児期の子どもとの向き合い方、子どもを伸ばすための日々の取り組みについて、23年間の教師経験に基づく勉強法や子育て法を提案する人気教育評論家の親野 智可等先生にお聞きします。

子どもにとって読み聞かせの時間とは?

子どもが小さいとき、ぜひ、読み聞かせをしてあげてほしいと思います。親の愛情を感じつつ、ゆったりとくつろぎながら本の世界の楽しさを味わうのは、子どもにとって至福のひとときです。

本の中には、現実には出会えないような世界が広がっています。きれいで面白い絵、楽しいお話、びっくりするような発見、初めて知ることなどが詰まっています。ワクワクしながら次のページに進むうれしさ、好きなお話を何回も繰り返し聞くときの心地よさ、こういう経験が子どもを本好きにしてくれます。

本が好きになると、自分で読みたい本をどんどん読んでいけるようになります。すると、語彙が増え、読解力、表現力、思考力がつきます。知識も増え、同時に知的好奇心も育ちます。登場人物の気持ちを想像する経験をたくさんすることで、他者の気持ちを思いやれるようになります。同時に、自分の思考や感情を客観的に見るメタ認知力も育ちます。

次に、読み聞かせをするときの注意点をいくつか挙げます。読み聞かせというと絵本を思い浮かべる人が多いと思いますが、中には絵本のような物語性のある本より図鑑のような物づくし的な本を好む子もいます。その子の好きな本を優先してあげてください。

また、読み聞かせている最中に、子どもが「これは○○。おいしい」などと口を挟んだり、どんどん次のページをめくったりこともあります。そういうとき「ちゃんと聞かなきゃダメ」と叱るのはNGです。「親がしっかり読み聞かせて、子どもはちゃんと聞く」ということより、絵本を通して子どもと楽しくコミュニケーションを取ることを優先してください。

言い換えると、絵本で親子が楽しく遊ぶということでいいと思います。そういう意味では、私は、「読み聞かせ」というネーミングに問題があるかも知れないと思っています。


今後配信予定のテーマ>
◎幼児期の本物体験が子どもの感性と知性を鍛える
◎勉強が好きになるのも嫌いになるのも親の言葉で決まる   など

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親野 智可等(おやの ちから)

教育評論家。本名 杉山 桂一。長年の教師経験をもとにメールマガジン「親力で決まる子供の将来」を発行。具体的ですぐできるアイデアが多いと評判を呼び、新聞、雑誌、テレビ、ラジオなど各メディアで絶賛される。また、子育て中の親たちの圧倒的な支持を得てメルマガ大賞の教育・研究部門で5年連続第1位に輝いた。読者数も4万5千人を越え、教育系メルマガとして最大規模を誇る。『「叱らない」しつけ』(PHP文庫)などベストセラー多数。人気マンガ「ドラゴン桜」の指南役としても著名。全国各地の小・中・高等学校、幼稚園・保育園のPTA、市町村の教育講演会、先生や保育士の研修会でも大人気。講演依頼とメルマガ登録は「親力」で検索してHPから。
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